東京都の青少年の自立援助ホーム、児童養護施設およびグループホームの青少年福祉センター

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お知らせ

2021.07.29

法人よりのお知らせ(新年度にあたって)

先人と共に新たな体制への第一歩

理事長 荒船旦子 

新型コロナワクチンの接種が始まり、オリンピックの開催も間近となりました。昨年初めから始まった、新型コロナウィルス禍は、私共にとって法人経営の難しさを知る良い機会でした。事業所内で発症した場合に、他事業所から職員を派遣することは、その職員が新型コロナを発症する可能性もあるということで、命令はできない。手伝えるのは、食事の差し入れや器具等の貸し出し程度だと経営企画会議での話となりました。防災用品についても、全ての事業所が一律に用意するべき備品と地区ごとに準備してあればよい備品もあります。法人全体で、無駄のない準備を行っていく必要性も考えさせられました。如何にしたら他事業所と連携を取っていく事ができるのかを計画的に行うためにも、法人経営を主眼にした職員が必要であると考えるようになりました。改正社会福祉法が施工されて4年が経ち、事業所主体ではなく法人主体での経営を求められている現在、組織体制を堅固にする必要性を折に触れて感じた昨年度でした。

その上、10月6日に創始者長谷場夏雄氏が突然亡くなり、続けて元理事長であり、長年経営者的感覚で法人を主導してくださった児玉惟継氏が12月27日に亡くなったことは大きな打撃でした。当法人を創立し、継続していく為に尽力されたお2人が相次いで亡くなったのは、ある意味、お2人のカリスマ性に依存してきた当法人が、組織として動いていく事の必要性を教えられた気が致しました。今までは、折に触れてお2人に相談をし、方向性を決めていましたが、組織として規程やマニュアルで全体を纏めていく事が求められている組織体制作りの基本と構築が必要と考えました。

児玉元理事長の御紹介で入職した管理職経験者で且つ他業種の経験者を法人全体の経理・総務を纏めていく職員として、この4月より配置いたしました。
各事業所の自主性は活かしつつ、統一も図っていかれるようにと考えております。社会福祉法人では当たり前に思っていたことが一般社会では行われていない点も多々あることも知りました。彼らの意見を聞きつつ、1つ1つを丁寧に見直していきながら、良き点は残し、必要ない縛りや社会常識とずれている点を地道に修正していきたいと考えております。
又、事業所長も経験を深めるために配置転換を行い、今までとは違う経験を通して法人経営について学んでもらえればと考えております。自立援助ホームと児童養護施設の2つの事業体を持つ当法人ですので、2つの施設長を経験することにより、より大きな視野に立って法人を動かす原動力になっていって欲しいと望んでいます。
中学或いは高校で養護施設に入所してきた子供たちが、社会への第1歩を踏み出すのに必要な社会常識を身につけ、自立援助ホームにつなげることによって、長谷場氏が考えていた「少しでも子ども達に希望をつなぎ、愛する日本のために、これからのより良い社会をつくるために、良い子を育てる」ことに繋がると考えております。両事業体が連携することにより、社会への第1歩を少しでも円滑に踏み出して行かれるような支援ができると確信しております。飛行物体はその滑走路が長いほど、長く飛ぶことが出来るといわれております。子ども達も社会へ羽ばたく前に、一般の家庭で見られる自宅から就労するような気持で、自立援助ホームにて就労を始め、独り立ちをしていかれることが出来れば、社会に出てからもそれなりに適応していかれるのではと思っています。
その為にも、各事業所単位で運営しつつも、法人全体を考えて事業を円滑化できるような組織体制を構築して参ります。簡単なことではありませんが、今までの実績を踏まえ、苦労はしたけれども当法人に関わって良かったと思える青少年福祉センターの運営を目指してまいります。
理事長に就任して4年。未だ前任者の皆様の様には到りませんので、多くの方々のお世話に預かりつつ成長できればと存じますので、よろしくお願い致します。

 

 

各新任挨拶

経理部長 森山佳夫 

昨年4月1日より法人事務所事務長として業務を行ってまいりましたが、今年4月1日より経理部長を兼務することとなりました。
私は、過去金融機関において大企業と中小企業との融資取引関係の交渉・実行・回収及び取引先企業の財務分析・商業活動分析・資産調査・返済能力分析等の仕事を約8年間してまいりました。また、その後、建設会社の経理部長として工事保険・建設会計事務・建設会計のシステム化の仕事を約11年間してまいりました。青少年福祉センターにおいては、一般企業とは異なる福祉会計基準に基づいて経理事務処理がなされております。青少年福祉センターの経理部長として、センター内の経理事務の効率化・省力化を目標に仕事に積極的に取り組んでいきたいと思っておりますので、宜しくお願い申し上げます。

 

総務部長 林 正人 

令和3年4月1日付で法人本部総務部長を拝命しました林と申します。約30年間の銀行員時代では為替資金等金融取引、本部内部管理部門、米国、欧州での勤務を経た後、銀行関連のコンサルティング会社で10年余りお客様の海外進出支援等を担当しておりました。以前理事長をされておりました児玉さんは大学時代のカトリック同好会のOBということで仲人をお願いした関係で長くお付き合いをさせて頂いておりましたが、昨年10月に久しぶりにお会いして、当センターでの勤務をご紹介頂きました。年末に児玉さんが急逝され、正に児玉さんの遺志を引継ぐ形で2月から当センターでお世話になっております。社会福祉法人という未知の分野ではありますが、これまでの経験を活かして職員の皆様、子どもたちの為に少しでもお役に立てるよう頑張って参りますので、どうぞ宜しくお願い致します。

 

自立援助ホーム長谷場新宿寮 寮長 石丸正史 

12年間あけの星学園の園長をし、この度、長谷場新宿寮の寮長となりました石丸です。25年前に清周寮で指導員として3年間勤めて以来の自立援助ホームでの仕事となります。児童養護の畑を歩いてきた私としては、根拠となる法も事業目的も違う事業体であり、本当に務まるのかどうか期待と不安が入り混じる気持ちでございました。しかし、それも最初の一か月程度で、今は日々楽しく仕事を行うことができております。基本的に就労自立を目指して生活を共にしている仲間で、お互い仕事の苦労をねぎらいながら仲良く生活しております。職員も目標が明確な児童の支援を行う為、支援の方向性がぶれずに一致してあたることができております。この経験は私にとって大切なものであり、まだまだ学ぶべきことが多いと思いますので、今後ともどうぞ宜しくお願いいたします。

 

自立援助ホーム清周寮 寮長 松本耕造 

令和3年4月より清周寮の寮長に着任しました、松本耕造です。どうぞよろしくお願いいたします。
私がこの法人に雇って頂いた20数年前、最初の配属先がここ清周寮でした。私にとっては、長谷場先生との出会い、自立援助ホームとの出会い、この仕事のスタートの地でもあり、今回清周寮に帰って来られたことは感慨深く、非常にうれしく思っています。
センターを創設した長谷場先生が、女の子の為の寮をと1974年に設立され、歴史ある清周寮で、一緒に働く職員達とは共に成長していけるような清周寮を、寮生達には「ただいま」と「おかえり」が普通に聞こえるあたたかい場所として、卒寮生達にとっては実家と思ってもらえるような、いつもそこにあり続ける、そんな清周寮を目指して頑張っていきたいと思います。
寮生やOGの皆さん、後援者様には、慣れるまで色々なご迷惑をおかけしてしまうかと思いますが、一日も早く清周寮の力になれるよう努めてまいります。

 

児童養護施設あけの星学園 園長 野館一郎 

令和3年3月21日付で、児童養護施設あけの星学園園長を拝命いたしました野館と申します。青少年福祉センターには平成15年に入職しました。今年で入職18年目となり、あけの星学園では、児童指導員と副園長の役職を務めさせていただき、5年間勤務しております。園長は、学園の子どもたちにとっては保護者であり、学園の運営においては最高責任者でありますので、その責任の重大さを日々感じています。
施設運営に関しては、園長1年目でありますので至らぬ点が多く、日々業務をこなすことで精一杯の状態ではありますが、「児童も職員も来てよかったと思える施設づくり」を目指し、青少年福祉センターの一員として、あけの星学園の発展に尽力する所存ですので、どうぞよろしくお願いいたします。